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長万部写真道場研究所

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年末年始で長万部へ その2

北一旅館

お正月からだいぶ日が経ってしまいましたが、、、。

1月2日に長万部写真道場メンバー、故北川武雄氏の自宅にお邪魔してきました。
その覚え書きです。
(年始の報告はこれだけです。滞在時間が短くてお会いしたい方たくさんいるのですがなかなかお会いしに行くことができず、もやもやしています、、。)

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北川武雄氏は
1926年生〜2014年没

戦中に函館水産学校の機械工学科を卒業しましたが、病弱のため兵役には行かなかったということです。戦後は長万部町にて北一旅館を経営します。その後旅館を畳み(年代不明)、町の交通の要の一つとなるハイヤー会社、おしゃまんべ交通を創立します(地元の人は北川ハイヤーと言っている)。
北一旅館の写真は何枚か同じ写真が焼かれてありました。ようするにネガがあるということで、武雄さんが自分で撮ったのではないかと思うのですが…早計でしょうか。裏に1951年と記載があるものも。その時武雄さんは25歳です。アルバムの始めのページにあるポートレイト写真の顔つきだとかを見ても20代後半〜30代。
彼はそれぐらいの時期から自分で写真を始めたのではないかなと思います。

余談ですが、祖母の話などを聞くと、長万部温泉が噴出する昭和30年より前からの古い旅籠屋は長万部駅前の海側にいくつかあったようなのですが(というのもそちら側には駅だけではなく、もともと馬や馬車が通れる道があったのが関係している気がします)、いまはすべて廃業して姿を消してしまっています。北一旅館も恐らくは、馬での移動者たちを迎える宿だったのが、国鉄や温泉旅館の台頭で、姿を変えたのではないかと想像してしまいました。

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武雄さんの孫娘のNちゃんは、わたしの小〜中の同級生。澤さんと北川さんは親交が厚く、おじいちゃんの武雄さんのお葬式には澤さんも参加されていたとか。
Nちゃん一家には、けっこう前から、おじいさんのところに写真はないだろうか?と聞いていたのですが、今回お互い帰省するタイミングで見させていただけることになりました。久しぶりに連絡をとったんですが、気軽に相談に乗ってくれ、おじいちゃん家に上がらせてもらいました。ありがたいことです!
今回、武雄さんのお家にあるアルバムはほぼすべて目を通したかなと思います。

アルバムの中身は、あたりまえですが家族の写真が中心。
汽車の形式写真みたいなものは数葉綴じてありましたが、月例用みたいな写真はほぼなく、家族や旅行の記録を綴ったアルバムになっていました。
息子(Nちゃんの父親)が生まれた直後、産湯に入れられている写真の横には、武雄さんの祝福の言葉が書かれてあり、発見した時は思わず二人で感動…。

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今回は、アマチュア写真家としての作品写真みたいなものは発見できませんでしたが、自分で撮って自分で焼いた、家族写真の集積、半世紀以上の時を綴じているアルバムの途方もなさを実感してしまいました。

捨ててしまうのは簡単ですが、もう二度と同じ景色は撮れないのは間違いないので、できれば大切に保管しておいてほしいなと思います。扱いに困ったら郷土資料館か当研究所に寄託してください。笑

カメラと写真が一般に普及したのは昭和30年ごろ、というのが大いに関係あると思うのですが、そこから約60年ほど経ったいま、当時はいつでも取れた被写体が失われてしまったり、撮影者自身が亡くなってしまったりしています。そういういまだからこそ、日本全国でこういう写真が価値を帯びてくるのかな?と思います。

例えば、岐阜の増山たづ子さん(1917-2006)はダムに沈むことになってしまった自分の故郷・徳山村を一所懸命に撮っていました。彼女の場合はピッカリコニカを手に入れた1977年(昭52)から写真記録を始めています。
彼女の写真には、ダム湖の中に沈んでしまう故郷の運命だとか、二度と見られず、土を踏むこともできなくなることへの郷愁が宿されていたと思うのですが、
私たちの故郷、いつでも足を運べる場所でさえ、もう見ることのできない景色がたくさんあるのだなと写真を見ているとはっきりと分かります。

長万部町の場合はあと数年もしたら新幹線駅が新設されることになっていて、市街地の再開発に動いています。
私の世代が見ていた町の景観も、気づいたら跡形もなく変わってしまったな〜と思う時が近いうちに来るのではないかと思います。
町に人が歩いてないのでなかなか写真を撮ることもないのですが、町を撮ったスナップ写真はやはり無いよりもあった方がいいな〜と思うこの頃です。

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澤さんの写真の方は、札幌支部にて着実に複写作業が進んでいるようです。
ありがとうございます。
くしゃくしゃに丸まった写真を送っており、それらの洗浄および再プレスをしたりしているとのこと。
怪我のないようにしてください!!

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