長万部写真道場研究所

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羅臼での複写作業:まきどのある風景

写真は地引網や舟を引っ張る漁具、「まきど」。どの地域でも浜には当たり前にありました。
というのがわかったのも、羅臼の古い写真、根室の古い写真などなどにこの「まきど」が写されていまして、、、。いつも家族総出でこれを押している姿が目に止まるのです。

祖母か親戚の誰かにまきどが写る写真を見せた時、子供はこれを家族が押していたら、学校帰りでも制服着たまんま仕事手伝ってたんだよ〜と言っていました。(羅臼は漁師町なので、まだなんとなく、そういう風な、生活と労働がくっついていてアタリマエな雰囲気が残っている気がします)。

冬の「まきど」の写真は絵になります。澤の写真にこの光景が繰り返しでてきます。
モノクロでもカラーでも、澤が好んで撮ったモチーフのひとつではないでしょうか。

今は全く見かけない、というか、実は私の生まれた時にはすでに存在しなかったと思うのですが。
人力ろくろなどと同じく、電力の普及によって失われた道具の一つですね。

・・・

さて、今週末も35mmフィルムのスライドの複写を進めました。スライドは紙箱に入っているのが何箱もお菓子の缶に詰まっていて、400枚以上のカラー写真がありました。
カラー写真がアマチュア写真家たちに普及しだしたのは1970年代からというのが定説みたいなのですが、澤たちもだいたい70年代の写真が多いです。70年代で、この風景か!と驚くような開拓途上の町外れの入植地の写真も中にはあります。
今日は150枚ほどスキャン完了。手をつけていた箱に入ってたものは、あと20枚程度で終わります。

四つ切り以上のサイズの写真の複写をどうしようか悩み中です。小さいものを整理するよりもタイトルなどが付いている大きなものを整理していった方が順番的には本当はいいのでしょうね。

2 thoughts on “羅臼での複写作業:まきどのある風景”
  1. 對馬政宏 2016年5月30日 on 1:06 PM

    生まれは羅臼町麻布町、今は長万部ですが、羅臼の家の浜にあったです、小さい時はそばに行くと怒られたなあ~
    船の下へすべりよくひっぱたった思い出があります。

  2. occ-lab 2016年6月12日 on 6:35 PM

    對馬さん、コメントありがとうございます。やっぱり! 羅臼生まれの方には馴染みありますよね。  中村絵美

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